ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)では、グローバルに活躍する社員の一人ひとりのダイバーシティ(多様性)、そして個性を大切にしてきました。誰もが尊重され、認められ、受け入れられるという企業文化のもと、「The Best Place to Work(最高の職場)」そして「The Best Place to Play(最高の遊び場)」を築いていくことを目指しています。

この1年間、SIEのグローバルチームは、プライドパレードへの参加をはじめとする様々な地域での取り組みを通じて、あらゆる方向からLGBTQIA+コミュニティを祝福してきました。本記事は、私たちが世界中で行ってきた取り組みの一部をご紹介します。

PlayStation Studiosによる取り組み

Bend Studio

設立30周年を迎えた、アメリカのセントラルオレゴンにあるBend Studioは、オンラインそして地域のコミュニティを対象に支援活動を続けてきました。数年前には「We can be more than game developers.(ゲーム開発者以上になろう)」というシンプルなスローガンを礎に、「Studio Outreach Program」という支援プログラムを社内で立ち上げました。本プログラムの発足をきっかけに、同スタジオは教育現場へのゲームディベロッパーの派遣と指導、社会貢献イベントの支援、価値観を共有する組織団体との連携など、幅広く活動しています。

今年のプライド月間の始めには、Bend市の5Kマラソンにプライドを祝すグッズを身につけて参加し、地元のLGBTQIA+コミュニティとの交流を深めました。スタジオ内では、ストリーミングルームやロビーのDeacon St. Johnと彼のバイクを飾り付けお祭りムードに。プライドテーマのお菓子を食べながらプライドと多様性について学ぶゲームも開催されました。

Haven

Havenでは、同スタジオが大切にする「思いやり」、「適応力」、「揺るぎない自信」と「卓越性」というスタジオのバリューをチームの誰もが日々実践できるよう、「アライシップ(LGBTQIA+の活動を支持し、支援する姿勢や行動)」や「2SLGBTQ+インクルージョンを促進する環境の醸成」をテーマとした社員向けの勉強会が開催されました。

6月には、トゥースピリット(女性の魂と男性の魂が二つ同時に宿っていると感じる人)、クィア、トランス、ノンバイナリーのコミュニティを対象に教育と支援に取り組む「The 519」と提携し、「Blooming Workplaces: Cultivating 2SLGBTQ+ Inclusive Spaces(花咲く職場:2SLGBTQ+インクルージョンを促進する環境の醸成)」という勉強会を開催しました。8月には、Foundation Emergenceの協力のもとフランス語を母国語とする社員を対象に、2回目の勉強会が予定されている他、カナダのケベック州全域のゲーム開発スタジオや業界関係者と結束して、2SLGBTQ+コミュニティの安全、公平性、包括性の実現に向けて「Festival Fierté Montréal Pride 2024」のパレードに参加します。

Insomniac Games

Insomniac Gamesは、ロサンゼルスの西ハリウッドで開催された WeHo Pride のパレードに参加したほか、社内ではプライドと多様性をテーマとしたパネルトークを開催し、デベロッパーたちがパネリストとして参加しました。「Queer Game Dev Panel」には、Jen Carlin(アドバンスド・ライティング・アーティスト)と Sam Jordan(デザイナー)が、そして「Accessibility + Pride Panel 」にはSam Schaffel(アクセシビリティデザイン研究者)がスタジオを代表して参加しました。

Media Molecule

Media Moleculeは、イギリスのSurreyで開催予定の「Pride in Surrey - Celebrating Surrey's LGBTQ Community」のイベントチケットの抽選会を社内で企画。その収益はすべてプライド月間の支援の一環として「Pride in Surrey」に寄付されます。

Naughty Dog

Naughty Dogでは、手作りお菓子のパーティ、読書会やゲームのプレイセッションに加え、プライドを題材にした工芸品作り、そして映画鑑賞会を社内で実施し、プライド月間を祝いました。プライドをテーマとしたアートを作りながら多様性に関わるトピックについて話し合う会もプライド月間中毎週開催されました。 

Neon Koi

Neon Koiはプライドをテーマにしたピクニックをヘルシンキとベルリンの両都市で主催しました。社員に加え、パートナーや友人なども招待し、オープンな交流イベントになりました。また、6月末には「Queer Game Jam」の社内イベントに加え、地域で開催された様々なプライド関連イベントを共有し、プライドや多様性についての理解を深めました。

Santa Monica Studio

6月のプライド月間中、Santa Monica Studioは小規模企業の支援を中心とした取り組みを実施しました。社員向けの週刊メルマガでLGBTQ+ コミュニティーが経営する小規模企業を週ごとに2社ピックアップし、プライドコミュニティーを代表するビジネス、経営者、ブランドを紹介し、プライド月間以外の時も小規模企業コミュニティを支援するよう、呼びかけました。さらに月末には、取り上げた小規模企業への認知度を高めるために、メルマガで紹介した企業で利用できるギフトカード(または商品)が当たる抽選会などを開催しました。 

Bungieの取り組み

Bungieでは、Inclusion(包括性)、Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Association(つながり)の頭文字をとったIDEAs という社員ネットワーク(eNet)が活動しています。例年通り今年のプライド月間も、IDEAsのPride@BungieとTrans@Bungieは、世界中のLGBTQ+の若者を励まし、活力を与え、繋がりを築くことを使命とするNPO団体「 It Gets Better Project」の支援を行いました。2019年に「Pride Collectible Pin 2.0」の購入、そしてゲーム内の限定エンブレム「無限プリズム」を介した寄付が開始されて以来、Bungieのコミュニティは「 It Gets Better Project」に総額66万746USドルの支援を行いました。その他にも、Bungieはシアトルのプライドパレードに参加し、「偏見のない社会」そして「共に訴える力」の大切さを広く呼びかけました。

世界中で開催されたイベント

SIEの世界中のオフィスでは、eNetのPride@PlayStationを中心に一丸となり、各地域でのプライドパレードへの参加など、様々なイベントの支援活動を行いました。過去数カ月の取り組みをまとめましたので、ご覧ください。

日本(東京)

日本のSIEオフィスは、プライドコミュニティの帰属意識と認知度の向上に向けた取り組みの一環として、2018年より「東京レインボープライド」に協賛しながら、誰もが尊重され、認められ、受け入れられる環境づくりに注力してきました。「東京レインボープライド2024」では、ソニーグループが一丸となり、撮影した写真にレインボーカラー加工を施し、ソニーグループに関わるキャラクターなどをあしらったフォトデータをプレゼントするスタジオをブース内に設置したほか、社員ボランティアが渋谷から原宿エリアへのパレードに参加しました。

ロサンゼルス

ロサンゼルスエリアのSIEとPlayStation Studiosの社員は、6月2日に西ハリウッド(通称WeHo)で開催されたプライドパレードに初参加し、LGBTQIA+コミュニティとそのアライ(LGBTQIA+を理解し支援する仲間)を応援しました。

6月9日には、Sony Picturesと共にLA Pride Paradeに参加。プライド仕様のColumbia Pictures 100周年記念の限定Tシャツを着て、LGBTQIA+ コミュニティへの支援を表明しました。

ロンドン

「Pride in London」の公式パートナーを務めて6年目となる今年は、80名に及ぶUKの社員とそのゲストが6月29日にロンドン中心部で開催されたパレードに参加しました。

6月27日に毎年恒例となっているeNet「Pride@PlayStation」主催のプライドパーティーがロンドンオフィスで開催されました。ロンドン各地に広がるオフィスの社員が集まったパーティーは、ドラァグクイーン・ミュージックビンゴや、DJによるライブパフォーマンスで盛り上がりました。参加者はゲームに参加したり、景品が詰まったクレーンゲームに挑戦しました。

リバプール

リバプールオフィスも、Pride@PlayStationのメンバーが主体となり、7月27日に開催されるLiverpool Prideのパレードに参加する予定です。

サンフランシスコ

6月30日に開催された第54回San Francisco Prideパレードに3年連続で参加しました。ソニーグループ会社のCrunchyrollの社員も加わり、SIEの社員はPlayStationブランドとプライドをテーマとした特製帽子や扇子を身につけ歩きました。PlayStationブランドのフロートに社員が乗りマーケットストリートを下りながら、サンフランシスコ市が推進しているLGBTQIA+の権利向上を支援する姿勢を示しました。

パレードへの参加のほか、サンフランシスコ、そしてサンマテオオフィスの社員は、SIE本社で開催されたPride@PlayStation主催のプライドパーティーにも参加しました。また、Larkin Street Youth Servicesという少年支援団体への衣服寄付活動も行いました。

サンディエゴ

サンディエゴオフィスのSIE社員は、10年以上にわたりSan Diego Pride Paradeに参加し、今年も7月20日に開催されたパレードに参加しました。SIEの社員ネットワークPride@PlayStationとソニーエレクトロニクスの社員ネットワークEquality ALLianceが企画とパレードをサポートし、200人以上のLGBTQIA+ とアライが参加しました。参加者は、PlayStationブランドとプライドをテーマとした特製帽子やソニーとPride@PlayStationのロゴTシャツ、PlayStationのシールや扇子を身につけてパレードしました。また、プライドをテーマにしたPlayStationとソニーブランドのグッズを観客に無料配布し、地元コミュニティとともに愛、受容、多様性とインクルージョンを祝福しました。

オーストラリア

オーストラリアのLGBTQIA+ゲームコミュニティ「The Sydney Gaymers(TSG)」を支援してきたオーストラリアチームは、TSG主催のゲームイベント「Glitch」でPlayStationの数々のタイトルを遊べるインクルーシブな空間を設置しました。

また、TSGのマルディグラフロート(アメリカのニューオリンズで開催される有名なカーニバル用の山車)の制作支援を行い、共に今年のマルディグラを盛り上げました。「Pride in Play」というテーマを掲げた今回のパレードでは、80名のダンサーがフロートで踊るなか、コスプレ参加者の衣装のサポートなどを行いました。

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