■Global Human Resources シニアバイスプレジデント Orit Ziv

毎年3月は女性の地位向上や権利を主張する活動を振り返り、変化を呼びかけるとともに、女性による地域社会や業界、社会全体への貢献を称える「女性史月間」に定められています。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の使命は、プレイステーションのコミュニティ、パートナーの皆様、そして社員にとって「最高の遊び場」を実現することです。すなわち、私たちがお届けするプラットフォームでのゲーム体験を通じて、あるいは職場において、経歴や性別によらず誰もが大切にされていると感じられ、多様性がありかつ一体感のある文化の創造を目指しています。

SIEでは、女性やゲーム業界における少数派グループをはじめとした様々な人が、公平に自分の力を発揮でき、そして一体感を高められるような、多様で受容的な職場づくりを目指しています。そこで、女性史月間にあわせ、本記事ではSIEでの取り組みをご紹介します。誰もが自分の居場所があると感じられるような世界を作るために、私たちが現在取り組んでいることをお伝えすることが、変化を促進する力へとつながり、そして他の方にも良い刺激を与えられることができれば幸いです。

SIEで働く人々

社員や業務委託の方も含め、多様性がありかつ一体感が持てるような文化を創造することは、SIEにとってビジネスの中核でもあり、「遊びの力で世界をつなぐ」という私たちの使命の基礎をなすものです。そこで、経営における透明性を高めるため、まずは社内の女性比率を共有します。

こちらのデータは、私たちの業界内での男女比と比例するのかもしれませんが、改善が必要であることは理解しています。まずは現状を把握することで、自らの変化を促し、進捗状況を確認しながら、取り組みを続けていきたいと考えています。

SIEの経営陣と人事チームは、より多様な人材の確保に取り組んでいます。多様な考え方や経験を持つ優秀な人材を継続して募集・採用できるよう、そしてリーダーシップやマネジメントクラスを含む社員全体が、多様性のある職場環境を実現に向けて主体的に行動できるよう、採用プログラムを拡大し、追加でいくつかの施策も実施しています。

多様性があり、一体感を持てるような文化を創造するための重要な取り組みのひとつとして、SIEには、社員が自発的に運営するコミュニティグループ(eNets)があります。その一つであるWomen@PlayStationは、従業員が女性の貢献について認識を高め、SIE内に留まらずゲーム業界内外におけるその功績を称える場となっています。SIEで働く女性やノンバイナリーの(自分の性認識が男女という性別のどちらにもはっきりと当てはまらない)方々の経験に耳を傾け、学びを深める場でもあります。

2022年の女性史月間のテーマは「#BreakTheBias」(偏見を打ち砕こう)ですが、SIE社員が参加し、つながり、学ぶための様々な機会やバーチャルイベントを世界中のWomen@PlayStationチームが実施しました。これには、コミュニケーションの方法をより客観的に考え、民族的背景や性別を超えた、共通言語への理解を目的とした「思考の多様性」をテーマとするワークショップも含まれています。

PlayStationのコミュニティ

全ての人が自分の居場所や一体感を感じられるようになることで、イノベーションが加速し、コミュニティに向けて最高の製品とサービスを創造できるようになり、さらには世界中のゲーマー同士がプレイする喜びを分かち合うことができるようになると私たちは考えます。

SIEでは、女性に限らず全ての方のために、世間が抱く「ヒーロー像」を変えていく機会を設けています。PlayStationプラットフォームで提供しているゲームの中で、女性のキャラクターが大活躍する選りすぐりの作品を「Amazing Heroinesコレクション」にて紹介しています(US版PlayStation Storeのみ)ので、お時間があればぜひ覗いてみてください。

また、女性史月間が終了した後も引き続き、世界中のPlayStationのコミュニティでゲームに携わる女性たちを称えたいとの思から、SIEのクリエイティブチームはPlayStation®4向けの特別テーマを作成しました。テーマはPlayStation®Storeから無料でダウンロード*1できます。

遊びの力を通じて団結できるのは素晴らしいことです。私たちは世界中にいるPlayStationコミュニティの皆様を大変誇りに思いますし、これからも皆さんと一緒に遊びの限界を超えていきたいと考えています。

また、私たちはダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の考えを、日常生活にも浸透させる必要があると考えています。実現に至るまでには、まだやるべきことが山積みではありますが、信頼できるパートナーの皆様や素晴らしい団体、個人で活動されている素敵な方々が、これまでの私たちの取り組みを支援し、導き、助言してくださったことを誇りに思いますし、今後の取り組みを楽しみにしています。特にGirls Make GamesInnovate HerGirls Who Codeなどの団体は、女学生や女性が技術やゲーム業界で活躍できるようにSTEAM*2プロジェクトをいくつも提供しており、次世代の才能の育成を推進しています。

2022年の女性史月間におけるSIEの活動に賛同してくださる方には、女性の活躍によりすべての人が恩恵を受けることを覚えておいてくだされば幸いです。

*1 日本にお住まいの方は、コード番号(LDKE-4JNE-GJ57)をご利用ください。お住まいの国・地域により、制約が適用される場合があります。
*2 STEM(Science、Technology、Engineering and Mathematics)に、芸術・教養(Art)を加え、各分野を総合的・統合的に学習する教育手法

原文はこちらおよびこちら