当社が本年3月4日に発売した「プレイステーション 2」(略称:PS2)に搭載しているDVDビデオ再生機能(PS2上のアプリケーション・ソフトであるファームウェアで実現)において、ユーザーの特殊な操作によりDVDビデオソフトに含まれているリージョンコードが迂回され、本来再生できない海外版のDVDビデオソフトが再生されてしまうという問題が市場からの指摘で発覚し、当社においてもその原因となるプログラム上の欠陥が確認されました。

本件について、当社では緊急に抜本的なプログラム上の対策を開始するともに、速やかに関係する権利団体に連絡を行なって参りました。その結果、関連団体のご理解のもと、以下の具体的な対応方針が決定致しましたので、ご案内申し上げます。

1. 同梱しているユーティリティディスク(Version 1.00)を、対策済みのユーティリティディスク(Version 1.01)に交換。
2. 新規生産分(3月27日以降)からは、全てのPS2本体に対策済みユーティリティディスク(Version 1.01)を同梱。
3. 可能な限り早期に、PS2本体についても(Version 1.00)のDVDビデオ・プレーヤー(ファームウェア)が動作しない構造に変更する予定。

同時に、市場から報告されたDVDビデオ・プレーヤーに対する、以下の改良(バージョン・アップ)を、ファームウェアで実施致しました。

4. ソフトによっては、アナログ音声出力のレベルが低くなる状況に対応。メニュー選択で、段階的に再生音量を設定する事が可能になりました。
5. 光デジタル出力で、一瞬音声が途切れる状況を限界まで軽減致しました。

なお、PS2ではファームウェアでDVDビデオ・プレーヤーを実現しているので、今回のように新しい機能の追加や隠れた瑕疵の改善には、ユーティリティディスクのバージョンアップで随時対応して参ります。

今回のユーティリティディスクの交換は、4月1日から当社にて郵送で交換を受け付けると同時に、全国8000店のセブン-イレブン各店舗にても近々対応致します。詳細につきましては、3月30日付け社告、ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ(http://www.scei.co.jp/)、そしてプレイステーション・ドットコム・ジャパンのウェブサイト(http://www.jp.playstation.com/)などで、告知を行なって参ります。

なお、ユーティリティディスクの交換の対象となるPS2本体の出荷台数は、3月25日まで生産分の125万台になります。当社では、懸かる事態により、ユーザーの皆様およびDVD関連団体の皆様にご心配と、ご不便をおかけした事をお詫び申し上げると同時に、今後とも速やかな対応を実施する所存です。

(本件に関するユーザーの皆様からのお問い合わせ先は、UDコールセンター フリーダイヤル0120-558-676まで。4月1日より受付開始)

以上

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