環境

私たちはソニーグループの環境計画「Road to Zero(ロード・トゥ・ゼロ)」の一環として、環境負荷を減らすための取り組みを数多く推進してきました。2040年までに気候変動目標を達成することに加え、2050年までに資源、化学物質、生物多様性における環境負荷ゼロを目指しています。


気候変動
ソニーグループは、2040年度末までに温室効果ガス(GHG)排出量をネットゼロとすることを目指しています。(基準年:2018年)これには、ソニーグループの事業所オペレーションにおけるGHGの直接・間接排出 (スコープ1、2)および、製品、サプライチェーン、物流などそのほかの排出 (スコープ3) の削減を達成する目標も含まれています。
気候変動目標は、科学的知見に基づく削減目標を企業が設定することを推進する国際イニシアティブ「Science Based Targets Initiative (SBTi)」に認定されています。
中期目標
- 世界各地のソニーグループの事業所オペレーションにおけるGHG排出量を2035年度までに72%削減
- スコープ3の製品使用時におけるGHG排出量を2035年度までに45%削減
- GHGの10%相当の原材料・部品サプライヤーや製造委託先がSBT相当の目標を設定
長期目標
- 2040年度までに、スコープ1+2+3総量でGHG排出量を90%削減
サステナビリティレポート2025
ソニーグループのGHG排出量総量などは、最新の「サステナビリティレポート2025」でご確認いただけます。

コンソールの消費電力の削減


ユーザーの家庭で消費される電力は、年間の総GHG排出量の69%から77%を占めています。そのため、製品の消費電力の削減は気候変動目標の達成に不可欠です。中期目標として、私たちは2030年度までに販売製品1台あたりのGHG排出量を13%削減することを目指しています。
PS4においては、システム・オン・チップ、パワー・スケーリング、半導体チップのシュリンク、消費電力を削減するためのレストモードなどの機能や技術を実装しました。これにより、PS4の推定消費電力は、発売時のモデル(2013年)から後期モデル(2018年以降)にかけておよそ50%削減されました。
PS5では、AMD Zen 2およびRDNA 2ベースの効率的なチップセット、電源、省電力設定など、より高度な技術を導入し、2020年の発売時からレストモード、メディア再生、ナビゲーションモードにおける消費電力はPS4より抑制されています。例えば、レストモード(ほかの機能が無効の状態)ではPS5の消費電力が0.5W未満であるのに対し、PS4は1.8Wでした。一方で、よりパワフルなゲームプレイが可能なPS5でゲームを遊ぶ際は、PS4に比べて多くの電力が必要です。
技術的な制約によりPS5のこれ以上の消費電力削減は難しいものの、日常的な利用におけるエネルギー消費量をさらに抑え、GHG排出量削減目標の達成を後押しするための新たなソリューションの開発を引き続き継続しています。例えば、レストモード中の電源供給時間を調整して節電をサポートする「アダプティブ充電」や、対応するPS5のゲームにおいて、パフォーマンスが調整され、消費電力を抑えることができる「省電力プレイ」設定をはじめとした機能を新たに導入しています。
PlayStationハードウェアの消費電力に関する詳細は、Playstation Ecodesign(英語のみ)をご覧ください。
ゲームストリーミングおよびネットワークサービス
ゲームストリーミングサービス、コンテンツ配信ネットワーク(ゲームやアップデートのダウンロード)、ならびにネットワーク利用によるGHG排出量は、SIEの年間総排出量全体の1%未満と推測しています。ゲームストリーミング用サーバーを管理するデータセンターとも提携しながら、エネルギー消費効率の最新基準を満たせるように努め、可能な限り再生可能エネルギーを使った電力消費への移行を促進しています。
気候変動に対するアクションを促進
「Climate Station」アプリは、最先端のゲーム技術を駆使し、複雑な気候データを一般の方々が閲覧し、インタラクティブに学び、理解を深めることを目的としています。本アプリでは、「Weather Year(ウェザーイヤー)」、「Observations(観測データ)」、「Projections(予測シミュレーション)」といった3つの演目を通じて気候変動のストーリーが語られます。また、気候変動について解説する「Explainer Library」も収録されています。
PS5またはPS VR2向けに「Climate Station」を無料でダウンロードOpens an external website資源
プラスチック
コンソールにおける石油由来バージンプラスチックの使用削減は、素材の性能、製造効率、サプライチェーンの制約などにより依然として課題が残っています。SIEは、再生プラスチックの利用拡大や、製品のプラスチック使用率を削減する施策を引き続き検討しています。そして、2030年度までにコンソールの総重量に対するバージンプラスチックの使用比率を30%以下に抑えることを目指しています。
耐久性、メンテナンス、リサイクル
PlayStation本体の信頼性、耐久性、修理のしやすさを確保することは、投入資源の最小化にもつながります。私たちは製品のメンテナンスに関するガイダンスや認定リファービッシュサービスを提供することで、ハードウェアの耐久性向上に役立つデータを収集し、製品の返品・廃棄率を最大80%削減しています。
また、使用済み製品の処理に関しては、主要部品などの資源を安全に取りだし、リサイクルしやすくするよう取り組んでいます。主なプラスチック部品は種別表示1し、リサイクル業者や修理パートナーによる再利用を促進しながら、リサイクルを簡略化するための情報提供を行っています。
化学物質
原材料・部品サプライヤーおよび製造委託先に対し、法規制およびソニー独自の化学物質管理基準に基づいた対応を求めています。SIEのバッテリーやディスプレイには水銀が含まれておらず、コンソール筐体にはハロゲン系難燃剤を使用していません。
生物多様性
原材料・部品サプライヤーなどと連携し、生物多様性に対する意識向上に取り組んでいます。また、社員、ユーザー、ゲームコミュニティに対しても生物多様性への理解促進を目的としたさまざまな施策を実施しています。
2022年にSIEは『Horizon Forbidden West』と同時に「アーロイの森プロジェクト」を発足しました。この取り組みは生態系保護プログラムを支援することを目的とし、PlayStationコミュニティやパートナーと協力しながら、世界中の植樹プロジェクトを支援しています。また、テクノロジーを駆使して生態系の再生と生物多様性の保全に取り組むあらゆる方法を模索しています。「アーロイの森プロジェクト」について詳しくは下記のブログ記事をご覧ください。


SIEの事業拠点における環境マネジメント

SIE製品の製造事業所および1,000人以上の社員を擁する拠点は、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の認証を取得しています。そのほかの主要拠点についても、エネルギー消費量の削減、GHGガス排出量の管理、水の効率的な利用および廃棄物のリサイクル促進に向けた目標達成に取り組んでいます。
- 0.5gを超えるプラスチック部品には、ISO 11469に準拠した種別表示がされています。 ↩︎
- パッケージにおける繊維素材の重量ベースでの使用比率: PULSE Eliteワイヤレスヘッドセット - ミッドナイト ブラック(100%)、PlayStation VR2 PCアダプター(99%)、PlayStation 5用カバー(model group - slim)(95%)、PlayStation Link USBアダプター(100%)、PULSE Eliteワイヤレスヘッドセット(99.8%)、PULSE Exploreワイヤレスイヤホン(100%)、PlayStation Portalリモートプレーヤー(99.6%)、Accessコントローラー(99%)、PS5デジタル・エディション本体用ディスクドライブ(98%)、PS5コンソール用縦置きスタンド(98%)、PlayStation 5(model group - slim)(98%)、PlayStation 5デジタル・エディション(model group - slim)(97%)。梱包重量は欧州で販売されたモデルに基づいて計算されています。 ↩︎


