多様性に富んだチームが生み出す遊びの力

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は世界中に1億人超の月間アクティブユーザーを擁するPlayStationの製品とサービスを通じ、新しい体験を提供し続けてきました。また、ダイバーシティを実現した環境から生まれる多彩なアイデアと高度な技術を強みとし、遊びの限界を超えるイノベーティブな挑戦を続けています。今回ソフトウェアエンジニアの採用を強化するにあたり、ソフトウェアエンジニアチームのDirectorとエンジニアのみなさんへのインタビューを通じ、SIEでのキャリアについてご紹介します。

製品への愛着とダイバーシティの実現が開発力に直結する

中根 聖 / Director, Software Engineering,Gaming & Network Technology

SIEのソフトウェアエンジニアリングチームに所属する中根 聖

はじめにSIEのソフトウエアエンジニアチームについて教えてください。

SIEのソフトウェアエンジニアチームが担うのは、PlayStationのOS開発、アプリ開発のほか、いち早くサービスを提供するためのツール開発などで、その役割は多岐にわたります。拠点は日本、アメリカ、イギリスなどにまたがり、各拠点を横断しつつグローバルに働いています。遊びの限界を超えていくため日々イノベーティブな開発に挑んでいるチームです。

このチームの強みは何ですか。

活気にあふれ、立場を問わず誰でも気軽に相談できるチームであることです。多様性に富んだメンバーが互いの強みを生かし合いながら切磋琢磨しており、ハッカソンを開催したり社外のカンファレンスで最新事例を発表したりと、社内外で盛んに情報発信しているのもSIEと我々のチームの特徴です。

技術力ではなく、カルチャーの強みが第一に挙げられるのですね。

ただ技術に秀でた人を集めただけでは、感動を生み出すほどのものは作れません。ユーザー寄りの目線を持った人やとにかくテックを極めた人など、さまざまな技術者が互いを認め合い、その結果として多角的な視点を持ててこそ、素晴らしいものが生み出せるのだと私たちは考えています。

製品を作る過程では、トライアンドエラーを繰り返すこと、その真逆で、慎重にプランニングすること、そして、さまざまな視点からアイデアを出し合うことが欠かせません。社内には失敗を責めるのではなくチャレンジする勇気を称賛するカルチャーがあり、「やってみよう」という会話が飛び交っています。

また、メンバー同士が「PlayStation製品 が好き」「ものづくりが好き」という思いでつながっていることが、他社の追随を許さない競争力に直結していると思います。

ソフトウエアの力を強化する理由

ソフトウェアエンジニアの採用を強化する理由についてお聞かせください。

SIEという会社に対して「ハードウェア開発に強い会社」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、エンジニア採用ポジションの半数以上を占めるのは、実はソフトウエア関連のポジションです。SIEも世界で愛用されるブランドを生み出した会社として、ソフトウェア開発を一層強化していかなければなりません。

PlayStationの持つ可能性や魅力を追求するためには、新たな製品を作ることはもちろん、多岐にわたる挑戦も必要です。PlayStation の未来を模索するにあたり、多彩な経験を積んできた方からの刺激や知見が必要だと考えています。

どのような方と一緒に働きたいですか。

PlayStation の製品やものづくりに対してパッションがあり、プロアクティブに動けるエンジニアの方とご一緒できるとうれしいです。また、目まぐるしく変化する社会に適応すべく、作りながら方向性を決めていくことが多いので、フレキシビリティのある方であれば一層楽しく働けるでしょう。

私たちはバーティカルスライスやDevOps など、近年トレンドとなっている開発手法や組織体制を積極的に取り入れているので、一つの道を極めたいという方よりは、多角的な視点や幅広い技術への対応力を持つ方が、特に活躍できると思います。

英語に関しては、SIEで働くなかで恐れずに失敗を繰り返しながら上達したメンバーも多くいます。ちなみに、海外拠点のメンバーが「英語圏にいるメンバーが多いから、流暢な英語で話すのが当たり前というのはおかしいよね。」と話していたのも印象に残っています。ノンネイティブへの心遣いなど、互いの言語が異なることも含め、多様性と捉えられるメンバーが集まっている組織ですので、安心してご応募いただければと思います。

最後に、中根さんが思うSIEで働く魅力について教えてください。

大規模なBtoC のサービス提供を通じ、自らエンジョイしながら人々に楽しみを届けられることは、大きなやりがいだと感じます。家族や友人に「PlayStation製品を作っているんだ」と誇れることも、プライベートで親しんできたプロダクトを自ら作れることも、SIEだからこそ感じられる醍醐味です。PlayStation 5のローンチ(発売)を全メンバーで見守った瞬間の感動は、一生忘れることのない宝となりました。

ソニーグループが掲げる「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というパーパスは、SIEの「遊びの限界を超える」という考え方と結びつくものだと思います。そして、単なる技術者集団にとどまらず自由な創造を楽しむという姿勢は、創業時から受け継がれてきたものです。この姿勢に共感してくださる方は、私たちと共に新しい感動を生み出していきましょう。

先端技術を取り入れながらグローバルサービスの基盤を支える

鶴田 愛友美 / Site Reliability Engineer, Gaming & Network Technology

SIEのサイトリアイラビリティエンジニアを務める鶴田 愛友美

転職の経緯やSIEへの入社の決め手について教えて下さい。

前職の外資系コンサルティングファームでは、主にクラウドのインフラ設計などの技術的な業務を担当していました。年次が上がるごとに調整・管理業務が増えるなか、より技術の現場に近い仕事を続けたいと思ったことが転職活動のきっかけです。クライアントワークの特性上、要件以上の改善を提案しづらいと感じていたため、サービスを提供する事業会社に絞って転職先を探しました。求人サイトを通じてSIEから声がかかり、もともとPlayStationやSIEのハードウェアが好きだったことから転職を決めました。

どのような業務・プロジェクトを担当していますか。

PlayStation Networkの運用が主な業務です。 Site Reliability Engineer (SRE)として、サービスのパフォーマンス改善や信頼性の向上を目的としたインフラ、ミドルウェアのチューニング、基盤移行などの技術タスクに携わっています。

世界中のユーザーがアクセスするサービスなので、ヨーロッパ、アメリカ、アジアと各エリアのアクセスピークの山には差ができます。その山の高さに合わせてインフラをうまく増減させる仕組みを作り、快適なユーザーエクスペリエンスを提供できるよう日々取り組んでいます。

グローバルにおける標準的なアーキテクチャを実装していく意識が強いことは、SIE全体の特徴です。私たちのチームでも、仮想サーバーを1台ずつ立てるアーキテクチャからコンテナ技術への移行、そしてそのクラスタリングへといった形で、サーバー仮想化における最先端技術を取り入れながらグローバルでの技術標準化のプロジェクトとして進めています。

やりたいことを歓迎し、柔軟な働き方をサポートするチーム

鶴田さんが思う、SIEで働く魅力について教えてください。

入社年を問わず、製品に対する影響力の大きいプロジェクトを任せてもらえることはSIEの大きな魅力だと思います。私自身、入社3カ月目でボイスチャット機能に関わる大規模な基盤移行プロジェクトのメイン担当に起用され、パフォーマンステストや移行調査などの業務に携わりました。

また、さまざまな改善提案をフラットに発信できることも魅力です。入社1年が過ぎるころ、運用効率を上げるため、あるツールの置き換えをマネジャーに提案し、ワーキンググループを立ち上げることになりました。その提案をエンジニアが集まる場で発表したところ、非常に良いリアクションをいただいたのです。組織全体の改善に対する意識の高さ、提案を歓迎する姿勢に感動しました。

そのほか、働きやすさも魅力の一つです。私は育児をしながら働いているのですが、リモートワークの自由度が高く、スケジュール調整がしやすいです。何よりマネジャー陣が率先して制度を利用しているのと、メンバーも子育てに対して理解が深いため、仕事と育児を無理なく両立できる、とても働きやすい環境だと思います。子育てに限らず、さまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが働いており、プライベートイベントやワークライフバランスの面で業務調整することを自然に受け入れている風土があると感じています。

技術やPlayStation製品に対して「好き」という情熱がある方は、きっとSIEで活躍できると思います。誰とでもフラットなコミュニケーションを取れるので、自分のやりたいことを率直に伝えられますし、仕事とプライベートのバランスを相談しながら働けます。仕事で技術を磨くこともライフイベントも、どちらも大切にしたい方にSIEをお勧めしたいです。

ゼロから新製品を作るプロジェクトに参画し、自身の成長を実感

Andrey Kirpach / Software Engineer, Foundational Systems and Experiences Engineering

SIEでソフトウェアエンジニアを務めるAndrey Kirpach

転職の経緯やSIEへの入社の決め手について教えてください。

前職のXR(拡張現実)開発を担うスタートアップでは、エンタープライズ向けのMR(複合現実)開発に従事し、先端技術の浸透を促すエバンジェリストも務めていました。面白い仕事ではあったのですが、次第に「この業界に深い興味を持てないかもしれない」と思うようになり、改めて自身の興味を振り返るなかでゲーム業界への転職を考えるようになりました。

学生時代は友だちと一緒にゲームやMOD1 を作っていて、前職ではヘッドギアなどのハードウェアに触れていたので、ハードウェアへの関心もありました。ソフトウエアとハードウェアの両方に深く関われるゲーム会社で働くとしたら、SIEが最適だと考えたのです。

どのような業務・プロジェクトを担当していますか。

入社して半年ほど、モバイル上でチャットやゲームをダウンロードできるPlayStation Appの開発を担当し、直近では、PlayStation 5向けのリモートプレイ専用機PlayStation Portal リモートプレーヤーの開発プロジェクトに参画しています。はじめはソフトウエアエンジニアとして参画しましたが、少しずつ全体のアーキテクチャを見るようになり、現在ではソフトウエアエンジニアチームのリードを担当しています。

PlayStation Portal リモートプレーヤーは従来の製品とは異なる形状で、新技術も多く取り入れられた製品です。まるで上空からまだ見ぬ地上の着地点を目指してパラシュートで降りていくような、ゼロから新しいプロダクトを生み出すプロジェクトに関われたことは、自身の成長につながったと感じています。インパクトの大きい製品開発に携わったことで、自分の足跡を残せたという実感もわきました。

新しいハードウェアに関わるプロジェクトでもあったため、試作機を作りながら少しずつ改善していきました。第一号の試作機が届き、シニアマネジャーとその瞬間を共有し合えたときのことは、今でも非常に印象に残っています。

多様性を認め技術を正しく評価する環境で、サステナブルに働く

Andreyさんが思う、SIEで働く魅力について教えてください。

もともとダイバーシティを実現した環境で働きたいと考えていました。過去には国籍の違いから生じるステレオタイプな印象を会話に挟まれる苦い経験もあり、仕事では純粋に技術力を評価してほしいと感じることが多かったからです。その点、SIEはグローバルなチームで働きますし、国籍以外の面でも多様性への理解が深いメンバーが多いことが魅力だと思います。

また、SIEはたとえ繁忙期であっても「健康面に配慮しながら働くこと」が重要視されています。成し遂げたいことと業務時間のバランスを見極めながら働き方を調整できるので、サステナブルに働くことができる環境です。

各機能・製品を作った本人が社内にいることも強みだと思います。ソフトウエア、ハードウェア、ネットワークをすべて社内で開発しているからこそ、わからないことがあればすぐ本人に相談しに行けるのです。私もPlayStation Portal リモートプレーヤー開発時は大勢のメンバーの力を借り、技術的な面で深く悩む際にも先輩社員に助けてもらいながら解決することができました。

最後に、SIEの仕事に関心がある方に向けてのメッセージをお願いします。

知識やバックグラウンドに自信がなくても、興味があるならぜひ挑戦してみてほしいです。「十分なスキルが身についてからやろう」と思っていると、そのチャンスはなかなか訪れません。ここでは、年齢やキャリアを問わず、誰もが模索しながら少しずつ成長しています。根拠のない自信を持つことで、きっと新たな扉がひらけるはずです。皆さんからのご応募をお待ちしています。

ソフトウェアエンジニアを大募集中!

SIEでは様々なエリアのソフトウェアエンジニアを募集しています。好奇心と創造力にあふれた皆さんからのご応募をお待ちしています。様々な職種を採用サイトで募集していますので、ぜひご確認ください。

  1. ソフトウエアに追加してその動作を改変(modify)する、断片的なデータやプログラムなどのこと。ゲームにおける改造データ。 ↩︎

「出典:ビズリーチ 公募ページ「株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント」(2024年5月7日公開)より転載」