SIEの「Playing for the Planet」年間報告
■Environment & Technical Compliance担当ディレクター Kieren Mayers
国連のPlaying for the Planet Allianceが発足してから今日でちょうど1年。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2019年9月23日、ニューヨークで開催された国連気候行動サミットでこのアライアンスの創設に参加しました。ここでは、国連に協力するSIEのコミットメント(2019~2020年)の成果をご紹介します。
進展
第一に、現時点でプレイステーション®4(PS4®)関連のCO2総排出量推定1,750万トンを削減し、2030年までに3,000万トン(2017年のデンマークのCO2総排出量に相当)を削減するという目標に向けて順調に進んでいます。これは、エネルギー効率に優れた電源、スタンバイモード、SoC設計によるものです。
第二に、プレイステーション®5ではエネルギー効率を向上させる重要な機能のひとつとして、わずか0.5 Wでゲームプレイの一時停止と復帰が可能になります。この機能を有効にすれば、PS4より約72%消費電力を削減できます。
第三に、UNEP(国連環境計画)と協力し、外出自粛期間中に子どもたちが気候変動について学べるよう、PS4用ソフトウェアタイトル『Dreams Universe』でVR用の360度動画の開発とリリースを支援しました。
また、ニュージーランドのチャリティー団体であるSustainable Coastlinesと協力し、『Dreams Universe』の中でビーチクリーン活動を楽しめるゲーム「Pick Up Quick」を開発しました。
CO2排出量の点で、サイズの小さいゲームにはダウンロードが、短時間プレイのゲームはストリーミングが、そしてサイズの大きいゲームはダウンロードまたはディスクが最適であることがわかりました。ゲームプレイによるCO2換算排出量は、平均して1時間あたり推定50 gです。これは標準的なPCゲームのほぼ半分であり、映画館に出かけたときの排出量(主に移動による)の50分の1となります。
最後に、私たちはPlayStation.comで環境に関する新しいウェブページを公開しました。このページでは、エネルギーの使用を削減するためのプレイステーションの設定と、効率的な使用方法に関するアドバイスをまとめています。ユーザーの皆さんにはメールでもアドバイスをお送りしました。気候変動について考え、一緒に対策してみませんか?光熱費の節約にもなります!
今後について
ゲームには、多くの人の心に訴えかけ、社会に変化をもたらす力があります。このアライアンスへの参加は私たちの誇りです。今後も取り組みの結果をお知らせしてまいります。
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