『ASTRO BOT: RESCUE MISSION』や『ASTRO’s PLAYROOM』を開発したTeam ASOBIは、家庭に幸せを届けるゲームを製作することで、明るい未来を目指しています。

Team ASOBIのスタジオ代表兼クリエイティブディレクターのニコラ・ドゥセは、ファミリー層向けのゲーム制作に力を入れることについて、「とても重要なことです。ファミリー市場の需要に応えられるスタジオになることが、私たちの大きな目標です」と語りました。

ニコラは子どもの頃からゲームが大好きだったものの、当初は英語教師を目指しており、この業界に足を踏み入れたのは偶然だったそうです。「自分が子どもの頃は、翻訳されたゲームはありませんでした。テレビゲームをプレイするときは、辞書でキーワードを調べなければなりません。それが英語に興味を持つきっかけになり、最終的には英語の先生を目指すようになったのだと思います」。言語への情熱から、彼はイギリスに渡って勉強を続けることにしました。そして、イギリスのカフェで仕事をしていたとき、偶然EidosのローカライズとQAの求人情報を見つけて応募したことで、初めてテレビゲームの仕事に就くことができました。Electronic Arts、LEGOを経て、QAリードに昇進して製作チームに加わり、最終的にプロデューサーとなりました。そのすぐ後の2004年にPlayStationのロンドンスタジオに採用され、2011年には日本に転勤となり、現在に至ります。ニコラは、「あれから18年。今でもこの素晴らしい会社の一員であることを誇らしく思います」と付け加えました。

ASOBIの名前は、日本語の「遊び」に由来しています。遊びはTeam ASOBIの文化においてとても重要であり、価値を置いているもののひとつです。「私たちは、全員が仕事で次の5つの観点を重視すべきと考えています。“Magic(魅力)”、“Innovation(革新)”、“Playfulness(遊び心)”、日本発でありながらも“Universal(世界に通用する)”なゲーム作り、そして“Quality(品質)”です。PlayStation Studioの生み出すあらゆるものは、高品質でなければなりません。この5つの重要な観点は、アーティスト、プログラマー、オーディオデザイナー、そしてプロデューサーであっても、日々の仕事で意識しなければなりません」と、ニコラは言います。これらの観点に価値を置くことで、Team ASOBIは消費者だけでなく、従業員も楽しめる最高の体験を生み出すことを目指しています。

「作っている人が幸せなら、消費者も同じ気持ちを感じながらプレイしてくれるはずです」

「私たちは長期的な目線でスタジオを運営しており、一緒に働きたいと思ってもらいたいと考えています」。ニコラは、スタジオの目標と、ポジティブな職場環境を生み出せている要因についてこのように説明します。「皆が働きたくなる、日本を代表するスタジオを築き上げたい。それが私たちの使命であり、それには質の高い仕事が不可欠です。すべては人の幸せのため。作っている人が幸せなら、消費者も同じ気持ちを感じながらプレイしてくれるはずです」

ニコラは、Team ASOBIに責任感を持つよう働きかけています。社員個人のモチベーションが高い環境作りを目指しており、その努力は当初から見て取れます。採用された社員には、社員としての責任とチームからの信頼を象徴する鍵の画像が渡されます。こうしたアプローチが、ニコラの本当に大切にしている有意義な仕事の創出につながっているのです。

「ゲーム開発者であれば、自分が作ったものがゲームの完成版に反映されているかどうかを知りたいものです。人に意義をもたせるというのは、少しばかり大げさに聞こえますが、私は心からその力を信じています。私たちは、お金で手に入るもの以上の価値を生み出したいと考えています。本物の価値があり、満足感や尊敬の念を抱いてもらえるようなものでなければならないのです。長い時間をかけて、この考え方をチームに浸透させています」と、ニコラは述べています。

社員のやる気を出すもう1つの方法として、Team ASOBIはワークライフバランスの生活面を重視しています。「夜も週末も自分のために過ごし、仕事以外のことに取り組んで、人間として開花してほしいのです。クリエイティブな会社として忘れてはならないのは、映画館に行ったり、食事をしたり、パーティーをしたり、旅行をしたりといった、社員に何かをする自由な時間を与えるほど、そのエネルギーが何らかの形で仕事に返ってくるということです。直接的な形で返ってくることは少ないかもしれません。しかし、クリエイティブな仕事は、こうした目に見えない人生経験から生まれる部分がたくさんあるのです」とニコラは言います。

Team ASOBIは日本に拠点を置いているため、社員間のコミュニケーションを促進することが重要であり、特に2ヶ国語を話す社員が多いチームでは、そのサポートをすることが重要です。Team ASOBIでは、日本人社員が英語のレッスンを受け、ニコラを含む外国人社員は全員日本語のレッスンを受けるという、専用の語学プログラムを設けています。ニコラは、語学の習得について、仕事上のメリットだけでなく、まったく異なる文化を経験できるという個人的なメリットもあると考えています。

「日本で生活するということは、多くの人にとって本当に素晴らしい経験です。ゲーム業界には、ポップカルチャーの代表格である日本に熱心な興味を抱いている人が多いので、海外から日本に来た社員たちには、働くだけでなく、日本の楽しい面も体験してもらいたいと思っています」とニコラは言います。

「Team ASOBIは、『ASTRO BOT: RESCUE MISSION』と『ASTRO’s PLAYROOM』を生み出しましたが、それだけで終わる存在ではありません」

ニコラは、リスクを取れるだけの自信を持つことが、ゲーム業界で成功するための重要な鍵となると考えています。Team ASOBIは、さまざまな方法でこれを実践しています。このスタジオは、スタッフのプログラム、福利厚生、構成などの限界に挑み、現在のチームが楽しみつつ、外部の人間が喜んで参加したくなるような最先端の会社を作り上げています。それによって、リスクを取ってもいい、自分の本当の気持ちに耳を傾けてもいいという信念が培われるのです。ニコラは、このことをもっと早く理解できていればよかったと話してくれました。このチームでは、学習、成長、そして世界のあらゆるものに目を向ける好奇心を持つことを推奨しています。Team ASOBIは、ユニークなゲームプレイのアイデアを閃き、革新的なハードウェアを活用して、成功につながるコンテンツをこのようにして作り上げているのです。

ニコラは、Team ASOBIの将来について、「Team ASOBIは、『ASTRO BOT: RESCUE MISSION』と『ASTRO’s PLAYROOM』を生み出しましたが、それだけで終わる存在ではありません」と述べています。さらに、「現在は、スタジオを築き上げる第一段階にあります。現在60名以上のスタッフが在籍し、現在のプロジェクトでは80名程度まで増強していますが、それと並行してさらにチームを増やし、同じような心構えや価値観を保ちつつ、まったく異なるジャンルの新たなアイデアを練っていく予定です。最終的には、誰もが驚くようなゲームを作り続けたいと考えています」と語ります。

チームを大切にし、豊かな創造力を発揮できるような基盤を持つTeam ASOBIなら、きっとそのような存在になれるでしょう。

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