ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、技術革新の最前線に立ち続けるために常に改革を進めています。この目標を達成するためには、現代のハードウェアとソフトウェアのさらに先を行く、先見性のあるリーダーの存在が必要不可欠です。そしてその代表が、フューチャーテクノロジーグループのシニアバイスプレジデント(SVP)を務めるウーリー・ガリッツィです。

「私の所属先はフューチャーテクノロジーグループという新しいチームです。このチームの目標は、SIEとPlayStationブランドにとって新しく、エキサイティングな未来のテクノロジーを開発することです」

技術開発という幅広いフィールドの中で社内のチームをリードしながら、PlayStationブランドや業界全体を前進させるような新技術の研究開発を行うことが、ウーリーの最大のゴールです。そんな彼のチームは、まさにゲーム業界の未来を形作る種を蒔いているのです。「広く言えば、私たちはSIEの未来技術の研究開発を行っています。テクノロジーの限界を押し拡げ、新しいことに挑戦しながら、ここからどこに向かっていけるだろう?今の技術を使って何をより良くできるだろう?と考えています。これからの私たちにとって役立つものや興味深いものをリサーチし、ユーザーにどんな新しい体験を提供できるかを模索しています」とウーリーは説明します。

無限の可能性を求めて

SIEのテクノロジーチームは、インフラやネットワーク構築、分散システムなどの分野に主に注力しています。これらはSIEのリーダーシップが成長性を認めている分野であり、ウーリーが特に興味を惹かれた理由でもあります。「ネットワーク上では、ワークロード(システムにかかる処理の負荷)を共有、計算、分散し、それらの出力を使用頻度の最も高い箇所に転送することができます。このコンセプトは非常にパワフルで、無限の可能性を引き出してくれると考えています」

そしてこれらのコンセプトを実用化することが、一般的にクラウドゲーミングと呼ばれる技術や、PlayStation Nowのようなサービスの台頭に繋がっています。さらにこれらの技術について、2008年のGaikaiの創立を支えたアイデアの数々が、現在のSIEでも活かされているとウーリーは言います。「コンソール市場に加え、今後のゲーム業界では、音楽や映画業界のような成長や進化もあるでしょう。コンピューティング自体はデータセンターで処理され、アウトプットはあらゆるデバイスにストリーミングされるような体験になるかもしれません。こうした進化は、ゲームをより魅力的にするための無限の可能性を秘めています」

「まだ私たちは、あらゆる可能性のほんの表面に触れたに過ぎません」

では、ウーリーのような優れたリーダーはどのように形成され、どういった経緯でソニーに入社したのでしょうか。SIEに入社する前から、ウーリーはオランダのスタートアップ企業「Gaikai」の4人目の創業メンバーとして、テクノロジー分野で活躍していました。最初はクラウドコンピューティング担当VPとして、次にインフォメーション統括責任者として、Gaikaiが最先端かつ最高水準のストリーミングサービスを開発するための道を切り開きました。Gaikaiのストリーミングサービスは、ハイエンドなゲームのストリーミング向けに最適化された画期的なクラウドアーキテクチャを実装することで初めて実現しました。2012年にSIEがGaikaiの買収に正式合意したと発表された後、ウーリーはPlayStationファミリーの一員となり、以降、彼はPlayStation Nowやリモートプレイの開発に尽力してきました。現在、ウーリーはクラウドベースのソリューションや最先端のゲーム体験の開発を目指すテクノロジーチームを率いています。

ゲーム業界で成功するためには、多くの場合、ゲームに対するある種の親和性が求められます。そしてウーリーも例外ではありません。「初代PlayStationをはじめ、PlayStationのコンソールは全て所有してきました」と彼は懐かしそうに語ります。「好きなゲームジャンルはRPGですね。最近は『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』をプレイしましたが、本当に最高でした!他にも『Ghost of Tsushima』と『Horizon Forbidden West』はとても楽しかったです」ウーリーがフューチャーテクノロジーグループにもたらすエネルギーと熱意は、チームのモチベーション向上だけでなく、あらゆる「可能性」を積極的に追求することに繋がっています。「PlayStationで働くことは、私にとってとても大きな憧れでした。SIEの一員であることは、本当に光栄なことです。SIEでは、優れたエコシステムを通じて、実現できる可能性の枠を常に押し拡げていくことができます」

最先端のテクノロジーに囲まれた仕事の外では、ウーリーは家族との時間を大切にしながら、アウトドア活動を楽しんでいます。「山に行くのが好きです。中でもクライミングが好きで、ロッククライミングだけでなく、滝が凍った氷の上を登るんです。今はあまりする機会はないですが、代わりに大好きなスキーを楽しんでいます」クライミングを通じてSIEと同じようにてっぺんを目指しているウーリーは、リーダーとして大変心強い存在です。

未来技術の研究開発は、試行錯誤の連続です。そのことを誰よりも理解しているウーリーから、これから業界への第一歩を踏み出そうとしている人たちに向けたメッセージをお届けします。「自分の好きなことに情熱を持って携わることが一番大切だと思います。限界に挑戦し、それを超えていくこと。うまくいかなくても諦めないこと。決して失敗と捉えず、あくまでプロセスの一環だと考えて欲しいですね。何が有効かを学ぶことで、将来成功するためのツールや知識を得ることができますから」

ゲーム業界のイノベーションを先導し続けるために、SIEは常に世界中の素晴らしい人材を求めています。ウーリーのチームに加わり、SIEでゲーム技術の未来を開拓したいという意欲のある方は、「採用情報ページ」で募集状況をご確認ください。

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