By:
岸田 聖生 ハードウェアエンジニアⅡ
有松 和之 シニアソフトウェアリサーチャー
大西 祐介 シニアハードウェエンジニア
金子 徳秀 ソフトウェアリサーチャーⅡ
勝田 恭敏 スタッフハードウェアリサーチャー
小泉 誠  スタッフハードウェアリサーチャー
島津 貴志 シニアダイレクター

これまでのVR Displayでは視野角と解像度のトレードオフが課題となっていました。

視野角を広げると1度当たりの解像度(ppd: pixel per degree)が落ちてしまうため精細感が犠牲になります。

視野角(=没入感)と精細感のトレードオフに対して今回複数のレンズと複数のディスプレイを組み合わせることでこの制約を回避するという提案が本研究になります。

具体的異には2つの光学レンズを使うことで220度というこれまでにない広い視野角を実現します。このままでは、全体の精細度は10ppdと非常に低いため、視野の中心部には4K解像度のMicro OLED Displayをハーフミラー越しに配置しました。これにより中心部は110ppdとこれまでにない高精細な映像を実現しています。

これらを精緻なキャリブレーションと画像処理により境界を目立たないように処理することで1つのシームレスな映像として体験することが可能となりました。合わせて32k解像度の動画PlayerやOpenXR Runtimeも開発することでアプリケーションの開発も容易になっています。

この取り組みは研究目的で行われています。
詳細についてはこちらのページ(英語のみ)をご覧ください。